スマホ決済とは?QRコード決済の仕組み、メリットとデメリットなどを解説!

店頭でスマホ決済をする女性 スマートフォン

スマートフォンは、若い世代からシニア世代まで世代を問わず、広く使用されるようになりました。スマホの普及に伴い、ここ数年ではスマホで支払いをする「スマホ決済」が急増しています。

スマホさえ所持していれば、現金やクレジットカード不要で支払いができてしまうスマホ決済ですが、「名前は聞いたことはあるけれど、使ったことはない」「仕組みが分からず、なんとなく不安を感じてしまう…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回はスマホ決済とその仕組み、そしてスマホ決済のメリットとデメリットなどについてご紹介します。

スマホ決済とは

スマホ決済とは、商品を購入する際に現金やクレジットカードがなくてもスマホだけで決済ができるサービスのことです。

2018年6月に政府が閣議決定した「未来投資戦略2018」に記載されているキャッシュレス社会の実現のための方法の1つとして推進されています。

日本でもここ数年でスマホ決済が急増している印象がありますが、世界各国でキャッシュレスが増加傾向にある中、日本は大幅に出遅れているとされています。キャッシュレスが増加している他国は約40~60%も利用されているのに対して、日本では利用率が約20%にとどまっています。

QRコード決済

スマホ決済の種類

スマホ決済の手段とし代表的なものは、下記の3種類です。

  • キャリア決済
  • 非接触IC決済
  • QRコード決済

それぞれどんな方法で決済を行うのか、細かく見ていきましょう。

キャリア決済

キャリア決済とは、その名の通りdocomo・au・Softbankなど、各キャリアを通じて決済を行う方法です。キャリア決済でお買い物をした代金は、毎月のスマホ代金と合わせて支払いが行われます。

キャリア決済ができるスマホを持っている方であれば誰でも利用できる、非常に手軽な方法です。スマホ代金と合わせて請求が行われるため、支払い管理をできるだけ楽に行いたい方にとってはおすすめの方法と言えるでしょう。

クレジットカードの情報を安易にスマホに入力したくないという方にもおすすめです。

非接触IC決済

非接触IC決済とは、スマホの決済専用アプリにクレジットカードを登録することで利用できる決済方法です、

具体例としては、おさいふケータイ、Google Payなどがあげられます。

初期登録さえ済ませてしまえば、店舗の専用端末にスマホをかざすだけで支払いができるため、利用時の手間が少なく便利な方法と言えるでしょう。

ただし、スマホの機種によっては対応できないものもあるので、対応可能な機種で利用する必要があります。

QRコード決済

QRコード決済とは、画面上に表示されたQRコードを介して決済を行う方法です。具体的には二通りの方法があり、購入者がスマホの決済専用アプリのQRコードを店舗に提示し店舗がコードを読み取るか、店舗が提示しているQRコードを購入者が決済専用アプリで読み取ることで支払いを行います。

アプリをスマホにインストールするだけで、機種に関係なく利用できるのがメリットです。

また、QRコード決済サービスを提供している会社の中には、支払額の何割かを支払者に還元付与してくれるキャッシュバックキャンペーンなどを実施しているところもあります。少しでもお得に買い物をしたいという方にはおすすめの方法と言えるでしょう。

キャリア決済や非接触IC決済は以前から利用されているのに対し、QRコード決済は近年で徐々に使用できる店舗が増えており、利便性が増しているのもメリットの1つです。

キャッシュレス社会に向けて

QRコード決済の仕組み

ここ数年で増加傾向にあるQRコード決済ですが、「そもそもQRコードってなんのこと?」

「どのような流れで決済ができるのか気になる」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

一般的なQRコードは、白黒で正方形の四角い形をしています。その四角形の中に「セル」や「切り出しシンボル」と呼ばれるさらに小さな四角形の模様が散りばめられています。

一見、無造作に散りばめられているように見えますが、小さな四角形の配置は、数字や漢字、記号などのあらゆるデータを格納している二次元コードです。

QRコードは、従来から利用されているバーコードと比較して数十~数百倍の情報を扱うことできます。

決済専用アプリに表示されるQRコードには、クレジットカード情報や銀行口座の情報が紐付けられているため何か手続きをする必要もなく、コードをかざすだけでお金を支払うことができるのです。

スマホ決済(QRコード決済)のメリット

QRコード決済のメリットは、なによりもスマホ1つで支払いが完了することです。

また、紙幣や小銭を財布から取り出したり数えたりする必要もないため、支払い時間の短縮にもつながります。

忙しい朝の時間や夕飯時の買い物などでも、レジ並びの長蛇の列に悩まされることは少なくなるでしょう。

QRコード決済を導入することは、買い物客だけでなく店舗側にとってもさまざまなメリットがあります。

1つ目は、売上情報をリアルタイムで管理することができ、売上のデータ化を非常に簡単に済ませられることです。集計したデータは、作業効率の向上や今後のブランド戦略にもつながります。

2つ目のメリットとしては、QRコード決済を取り入れることで、集客効果を得られることです。QRコード決済サービスの中には、ポイント還元などのキャンペーンを行っているサービスが数多くあります。そのため、テレビ広告などの広告を利用しなくてもQRコード決済のキャンペーンを活用することで、集客・新規顧客の獲得が見込めるのです。その際、基本的に還元分のポイントはすべてQRコード決済サービスを提供している企業が負担をしてくれるので、それを利用するお店の負担がないのも大きなメリットの1つと言えるでしょう。

スマホ決済(QRコード決済)のデメリット

このように利便性の高いQRコード決済ですが、もちろんデメリットも存在します。

利用者のデメリットは、使用できる店舗が限られていることです。

2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催や2025年の大阪・関西万博に向けて、徐々に使用可能な店舗は増えていく見込みではあるものの、首都圏などの都市部を除いた地域ではまだ導入が進んでいない店舗が多いのが現状です。

また、QRコード決済はスマホがないと利用できないことも、ときにはデメリットになり得ます。

例えばスマホの充電が切れてしまったり、トラブルでスマホが突然故障してしまったりすることもあるでしょう。このとき財布を所持していなかった場合、支払いが全くできなくなってしまうので非常に困ります。

店舗のデメリットとしては、QRコード決済を利用することで、売上から手数料が引かれてしまうことがあげられます。クレジットカード決済でも同様に手数料が差し引かれるものの、利益が少なくなることに抵抗を感じるお店もあるでしょう。

おわりに

スマホ決済が増加している理由としては利便性の高さだけでなく、キャッシュレスが浸透している他国に対して日本も追いつこうとしていることが背景にあります。

スマホ決済のメリットは、事前に専用の決済アプリをスマホにインストールしていれば、財布やクレジットカードがなくてもスマホ1つですばやく買い物ができることです。今後、スマホ決済を取り入れていく店舗はますます増えていくことでしょう。

まだスマホ決済を利用したことがないという方は、仕組みを理解するためにもまずはご自身で体験してみることをおすすめします。コンビニなどの身近な場面でも利用できるので、1度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

本サイトではスマホの使い方や設定方法に関する情報をお届けしています。スマホの使い方や設定方法でお困りの方は参考にしてみてください。