LINE Payは危ない?LINE Payを使用するメリットや安全対策

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最近、モバイル端末のみで決済が可能なモバイル決済が普及しています。その中でも「LINE Pay」は、テキストメッセージアプリとしてスタンダードになった「LINE」に付随していることから、人気のモバイル決済サービスの1つといえます。一方で、LINE Payを利用するにあたり、セキュリティ面を心配する声もあります。

そこで今回は、LINE Payのサービス概要やセキュリティ面の実態、LINE Payを便利に使うポイントについてご紹介します。

LINE Payとは?

「LINE Pay」とは、LINE株式会社の子会社であるLINE Pay株式会社が展開するモバイル決済サービスです。2014年12月以降、テキストチャットSNSアプリの「LINE」に付随するサービスとしてリリースされています。現金を用いない電子決済の1つとして、着実に利用者数を伸ばしているサービスです。

LINE Payは、ウォレットにあらかじめ金額をチャージしておき決済に利用するプリペイド式の電子決済です。コンビニでの現金支払い、銀行口座からの引き落とし、クレジットカードからの引き落としなどのチャージ方法が用意されています。設定残高を下回ったときに、自動でチャージされる「オートチャージ」を設定することも可能です。

店頭では、アプリ上に表示されるバーコード、あるいはQRコードを提示して読み取らせれば支払いすることができます。買い物金額は、ウォレットからすぐに引き落とされます。対応しているECサイトでは、オンラインでの支払い方法としてLINE Payを選択することが可能です。

2016年3月からは、「LINE Payカード」という新しいサービスも始まりました。JCBクレジットカードの機能を持つカードが発行され、これまでの対応店舗からさらにLINE Payを利用できるシーンが拡大したことになります。JCB加盟店であれば、海外の店舗でも利用可能です。

スマホ決済のやり方

LINE Payは危ない?LINE Payのセキュリティについて

一部では「LINE Payは危ない」という意見が散見されます。そのため、LINE Payを利用しても大丈夫なのか不安に思っている方もいらっしゃるかもしれません。

実際は、使い方次第でクレジットカード以上に安全なサービスです。

ここでは、LINE Payのセキュリティについてご紹介します。

LINE Moneyアカウントには本人確認が必要

LINE Payには機能を制限した「LINE Cash」と、機能をフルに利用できる「LINE Money」の2種類のアカウントが用意されています。LINE Moneyの場合、1,000万円までのチャージ、利用上限額無制限、別アカウントへの送金などすべてのサービスを自由に利用ができます。

ただし、LINE Moneyを利用するためには本人確認が必要です。そのため、なりすましによる被害は起こらないといえるでしょう。

通信に暗号化を実施

LINE Payを利用して行われた通信は、すべて暗号化により守られています。支払いに利用した店舗にも、情報は残りません。

10万円までの補償つき

強固なセキュリティ対策に加え、LINE Payでは不正使用の被害に遭った場合に備え、最大10万円の補償を用意しています。上限があるとはいえ補償がある事実は、ユーザーの安心感につながるでしょう。

LINE Payカードはすぐに利用停止が可能             

LINE Payカードはクレジットカードと同じように紛失のリスクがつきまといます。少額の支払いであればサインレスのため、第三者に利用されてしまう可能性があるでしょう。紛失した場合は速やかに利用停止状態にする必要がありますが、LINE Payカードであれば手続きはアプリ上でスピーディーにできます。

LINE Payを使用するメリット

次に、LINE Payを使用するメリットをご紹介します。

買い物の際に現金を用意する必要がない

電子決済すべてに共通するメリットとして、現金による支払いから開放される点が挙げられます。財布が紙幣で圧迫されなくなるほか、バーコード・QRコードによりスピーディーな支払いが可能です。また、対応店舗に限れば財布が手元になくてもスマートフォンだけで買い物ができるというメリットもあります。

使いすぎを防止できる

LINE Payは、チャージした分のみ利用できます。残高以上のお金を利用することはできません。そのため、クレジットカードのように使いすぎてしまう心配は少ないでしょう。

銀行口座・クレジットカードがなくてもチャージできる

初期設定をするだけで、10万円までのチャージが可能です。コンビニで現金チャージができるため、銀行口座やクレジットカードがないユーザーでも基本的な機能は利用できます。なお、LINE Moneyアカウントを取得するためには、銀行口座登録を含む本人確認が必要です。

利用に応じてポイントが付与される

LINE Payはプリペイド方式ではありますが、利用額に応じてLINEポイントが付与されるシステムを採用しています。ポイントは1ポイント=1円でLINE Payにチャージすることが可能です。また、還元率は利用するほど上昇していきます。

LINE Payカードの利便性

LINE Payの対応店舗は増加してきていますが、現状はまだ限定的です。この点は他のモバイル決済サービスも同様ですが、LINE Payカードの登場により、事実上の対応店舗が増加しました。

スマホ決済の危険性

LINE Payを安全に使用するポイント

LINE Payは強固なセキュリティにより守られたサービスですが、さらに安全に使用するためにはユーザーによる工夫が必要です。

ここでは、LINE Payを安全に使用するポイントについて見ていきましょう。

オートチャージはオフに

計画的に使えばクレジットカードからの利用額が予想以上の額に達したり、銀行口座の残高が少なくなってしまったりすることはありません。それでも心配な場合は、ウォレットの減少に応じて自動でチャージされるオートチャージ機能はオフにしておくと良いでしょう。

特に保護者が子供にLINE Payを利用させる場合は、オートチャージをオフにしておくことをおすすめします。

パスワードは慎重に設定

LINE Payではスマートフォンのロック、LINEのロック、LINE Pay専用のロックと最大で3重のロックを施すことが可能です。しかし、それぞれに同じパスワードを流用している場合は決して安全とはいえません。それぞれのパスワードは、第三者の手にスマートフォンがわたってしまった事態に備えて慎重に設定しましょう。スマートフォンが対応している場合は、指紋認証機能の利用がおすすめです。

LINE Payカードを利用しないときは「利用停止中」に

JCB加盟店での利用ができるLINE Payカードですが、上述したとおり紛失のリスクがあります。紛失に気がついたときには、すでに誰かに利用されてしまった後かもしれません。

アプリ上で設定できる利便性を生かし、LINE Payカードを利用しないときは「利用停止中」にしておきましょう。頻繁に利用する場合は都度設定するのが面倒ではありますが、電話連絡が必要なクレジットカードの利用停止手続きよりも、LINE Payのほうが比較的迅速に手続きが進みます。

おわりに

今回は、LINE Payを使用するメリットや安全対策についてご紹介しました。

LINEは、多くのスマートフォンユーザーが使っているテキストメッセージアプリです。LINEユーザーであれば、誰でも簡単にLINE Payを導入することができます。現金を使わない支払い方法に、初めて利用する方は戸惑うかもしれませんが、すぐにその利便性を実感できるでしょう。

「LINE Payを使いはじめてから現金を持たなくなった」という方も少なくありません。現金での支払いにわずらわしさを感じている方や、モバイル決済に興味がある方は、LINE Payの利用を検討してみるのはいかがでしょうか。

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